今日を摘む

ハガキでは間に合わないときの手紙ばこ。

台湾北上旅行三泊四日 一日目 お茶&夜市へん

PM4:00 さて、小腹も空いてきたし、お出かけしますか!

 

まずはタクシーで度小月(老店)へ。


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度小月(ドゥ シャオ ユエ)はわりかし正確に発音できる私の数少ない台湾語の一つであ る。
(あとズーゾウ「前進」とムゥーグゥワーニュウナアイ「木瓜牛女乃」)


度小月では鉄板の担仔麺に卵を入れたのと、蝦巻と牡蠣のフライを 頼む。
ニンニクとパクチーももちろん入れてもらう!

 

日本にはなかなかないよね、担仔麺のこのさわやかさ…!
蝦巻もぷりっぷりだし、牡蠣フライも山盛りである。
日本でこの量の牡蠣を食べようとするといくらかかるかわからない もんね。

台湾の南部は魚介が美味くて本当に幸せである。

 


ちなみに、度小月老店の右隣には永盛帆布という帆布鞄を取り扱う お店があります。
ここもすごーくおすすめ。
私たちは3日目にお邪魔する予定。

 


小腹が満たされたところで、訪台第一の目的、お茶屋さんへ向かう 。
徒歩で5分くらいの距離なので、腹ごなしの運動である。

 


向かったのは振發茶行さん。
台湾最古のお茶屋さんということで、ガイドブックにもよく載って います。
ここは試飲はできませんが、茶葉の香りを嗅がせてくれます。

去年の訪台の際、ここで買った冬片(ヒョンペン)のお茶がとっ ても美味しかったので、リピート。
対応してくださったのは若い兄ちゃん。
英語で丁寧に説明してくれます。

 

今回購入したのは、
阿里山蜜香金宣
龍鳳峡高山烏龍 冬片茶(青茶
・碧螺春緑茶
・頭份青心烏龍老茶(陳年老茶 41年)

 

ちょっと冒険して、老茶にも手を出してみた。
台湾茶=100℃、熱湯で!と思い込んでいる私に、「冬片や金宣 は95℃で」というメモ書きまで渡してくれた。
こういうちょっとした気遣いもまた嬉し。

 

調子に乗っていっぱい買っていたら、お会計が3800元くらいになってしまい、ちょっと焦る。

これからお土産用のお茶も買わないといけないのに!


予想以上に軽くなってしまったお財布に心許なさを感じながらも、次のお茶屋さんへ。


二件目は奉茶さん。
ここのティーパックのデザインがかわいいので、お土産にぴったりなのである。
ティーパック十個入りで150元ほど。

買うものが決まっていたので試飲はしないつもりだったのですが 、お店の人が「どうぞ」とお茶を注いでくださった。
店員さんは日本語ができる方みたいなので、初心者さんにもおすす めのお店です。

 


ちょうど近くに合成帆布行さんがあったので、立ち寄り。
今回の訪台目的その② 痛バッグ用の帆布鞄を買う!

 

ということで、オレンジでいいカバンないかなーと物色。
カバンはびびっとくるものがなかったので、ドリンクホルダー(1 30元)を購入。

 

ついに台南にもエコの波が来たのか、タピオカミルクティーなどを買ったときにくれる持ち運び用のビニール袋が有料(1元) になっているのである。
これはいいものを発見した。
日本でもスタバとかマックのジュース入れるのに使えそう。

 


さて、そろそろ夜市に向かいますか。
タクシーを拾い、花園夜市へ向かう。


ここへ来るのは2回目である。広ーい駐車場にところせましと屋台がならぶ。
エリンギの天ぷらと、ヤングコーンを湯がいたものをいただく。


相方は……何食べてたか覚えてないな。

ほかにもスマホスタンド(鉄製のしっかりしたやつ)と充電のケー ブル(ホテルに忘れた)を購入。
相方は赤白黒のダーク目なカラーリングのサンダルを購入。

 

相方曰く、この色はなかなか売っていない代物らしい。
トリコロール(赤白青)はよくあるけれど、赤白黒は独国帝国を示 すものなので、意図的に避けられているそうだ。

値段も190元ほど(750円位)なのに、履き心地もいいらしい 。
いいなー。私もサンダル買おうかな-。


というのも、数日前に愛用のサンダルをコインランドリーの靴用洗 濯機にかけてみたところ、 靴の底がとれかけてしまったのである(現在進行形)。
いつ靴底が分離するかというスリリングな旅を強いられている最中なのである。

 

なので、ビビっとくるサンダルを探しつつ、夜市全体を放浪。
香水とか、PCを掃除できるらしい謎のスプレーとか、日本でもよく見かけるアロマオイルを水と一緒にシャバシャバする球型の装置 とか、見るだけでも面白い。

一通り見終え、特にときめくものには出会わなかったので、ホテルへ戻ることに。


夜食もかねて焼きもろこしを購入。
人気だというのでタレ味にしてもらったのだが、どうやら私には合わなかったらしい。
日本と同じく醤油ダレかなと思ったら、甘辛い味噌だれみたいなやつだった。
なかなかにパンチの効いた、重めの味でした。

 

 

……やば…、ちょっとおなか痛い……。

 

1/5も食べられず、ギブアップ。
ホテルに戻るためにタクシーを拾う。
だが、なぜか我々が向かったのは莉莉水果店である。

 

…だって、ここ台南だよ!?フルーツ食べないでどうするの!!
もはや執念である。

 

さすがに店先で食べる元気はないので、カットフルーツをお持ち帰り(外帯「ワイタイ」)にしてもらう。
マンゴーの盛り合わせ80元と水果総合盛(小)50元、そしてスイカジュース。
ついでにドライマンゴーも買っとく。


ホテルまでは徒歩10分もかからない距離なので、歩いて帰る。
道中、テイクアウトしたスイカジュースをいただく。
めっちゃおいしい…!

 

個人的に、美味しいフルーツが食べられるって最高の贅沢だと思う 。
育てるのにも、運ぶのにも手間とコストがかかり、野菜と比べてどうしても傷みやすいデリケートな存在。
日本でも食べられるけれど、お値段がいいのでなかなか毎日は食べ られない。
こんな美味しいものを毎日食べられる人は、本当に幸せだと思う。


とまあ、感慨に浸っていたのも束の間、おなかの雲行きが本格的に 怪しくなってきた…。
まだまだ元気いっぱいの相方は颯爽とジムへと消えていった。


私はベッドに転がりつつ、腹痛対策を検索。

ふむふむ。
右側を下にして寝て-、ツボを押してー。
お、ちょっと落ち着いてきた。

ややクリアになった頭で、腹痛の原因究明に向かう。
えーと、台湾に来てから食べたものと言えば、

 

・担仔麺(さわやか)
・蝦巻(揚げ物)
・牡蠣のフライ(揚げ物)
・エリンギのフライ(揚げ物)
・ヤングコーン(さっぱり)
・焼きもろこし(甘辛味噌だれ)
・スイカジュース

 

……揚げ物、食べ過ぎじゃない?
しかも、野菜エリンギ(揚げ物)しか食べてないじゃん!
(ヤングコーンは炭水化物に近い)


つまり、揚げ物というヘビー級と連戦したあげく、焼きもろこしの甘辛味噌だれでアッパーを食らい、ビタミン補給のつもりで飲んだスイカジュースがクリーンヒットしてKOされたと。


まあ、特別に何かが当たったとかいうわけではないから、そこは安心できる。
ま、寝てりゃ治るでしょ。
と思って寝ていたのだが、30分たっても全然回復しないんですけど…。

 

油分の海に沈んだ胃が完全にストライキを起こしてしている。
その上、おなかの痛みに加えて気持ち悪さまで起こってきた。
どうしようと思っていたところに、天啓のようにアイディアがひら めく。


心頭滅却すれば火もまた涼し。
つまり、心を癒やせば体も癒やされるのでは…!?
今こそ心身相関の可能性を信じるとき…!!

(おそらく、めっちゃおなか痛かったんだと思う。)


そうと決まれば善は急げ!
私が癒やされるもの…、はっ!MEZZO”だ!!
MEZZO”をご存じない方は、犬猫がじゃれあっている動画をご想像下さい。同じくらいの癒やし効果があります。)

画像検索すること30分。
めっちゃ癒やされた。
心が温かなもので満たされた。


だが…ん?お腹痛いの全然治ってない…?(←当たり前です)

本格的に腹も頭も抱え始めた私に、過去の記憶がよみがえる。


そういえば、北方謙三先生が「海外で食あたりしたら、水をいっぱい飲んで肉体の自浄作用に任せろ」とかなんとかおっしゃっていたような…!!

善は急げ(二回目)!


幸い、ランディス台南には無料のミネラルウォーターが6本くらいある。
飲めるだけ飲んで、体内の自浄作用に任せること一時間。

 

お?けっこう楽になってきた…!!
さっすが!シルクロードを旅したオッチャンの知恵は違うぜ!!

ちなみに、北方先生のご本は三国志と長編をいくつか拝読したことがあります。
特に画家のおっちゃんが、余命宣告された女性の背中に刺青を彫る話が好き。
水滸伝は3巻で止まっちゃってるから、またぼちぼち読み始めよう かな。


では、2日目に続く。