今日を摘む

ハガキでは間に合わないときの手紙ばこ。

同棲、解消しました。 その2「発症」

たった一時間、退勤時間が遅くなった。
ただそれだけで私の生活から自由時間が消え、追い詰められた心はあっという間にむしばまれてしまいました。

 


次第にご飯を作る気力がなくなり、週4日はコンビニで済ますようになりました。
同棲していた相方は食に気を使うタイプではなく、特に不満を漏らすことはありませんでした。
むしろ、「何か買ってこようか」と積極的に言い出してくれました。

 


日替わりに食べるナポリタン、ペペロンチーノ、カルボナーラ
せめてものビタミンとして買うサラダ。
デザートのシュークリーム。

 


全てのストレスを食で発散するように、コンビニで様々なお菓子や商品を買い込む日々。
コンビニのご飯でいくらお腹をいっぱいにしても、心の空洞が埋まるわけではないのに。
大量の添加物のツケは自分の身体で払うことになります。

 

 


その後、風邪の季節でもないのにくしゃみが止まらなくなりました。
花粉症なわけでもないのに。
思い当たる節は一つ、大量の食品添加物です。

 


(これはしっかりと病院で判断してもらったわけではないので私の推測にすぎませんが、以前と変わったことといえば、コンビニのご飯を毎日食べるようになったことだけでした。)

 


世の中には化学物質過敏症というアレルギー症状があり、薬物や化学物質の蓄積が個人のキャパシティを超えると身体がアレルギー反応を起こすのです。
昔テレビのニュースでやっていたのですが、とある女性はコンビニご飯などの食品添加物の取り過ぎで発症したそうです。
その女性は添加物の多い食事をとると発疹がでたりかゆくなったりするそうです。
また、嗅覚が過敏になったのか、レシートに印字されるインクのにおいすらも臭くてたえられなくなってしまったそうです。

 


アレルギー症状が起こった私は「ついに身体が悲鳴をあげたか……」と、自分の不調に向き合うことにしました。

 

 


身体の不調を治すために必要なもの。
それは休息と栄養です。
土日はなるべく寝て体力を回復させ、できる限り自炊をして野菜をいっぱい食べるようにする。
鬱に関する本を読み、もしこれ以上ひどくなったらどうなるのかを予習しておく。

 


このとき参考にしたのが、

うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち』(田中圭一角川書店)です。


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鬱の症状の一つに「脳が冷静さを失い、活字が読めなくなる」というものがあり、ぞっとしました。
(……教科書読めなくなったら仕事できないじゃん……)

 


ポジティブに考えれば、教科書が読める間はまだ大丈夫だということ。
念のため過労死ライン(月80時間以上)も調べてみましたが、20時退勤の私の残業は60時間ほど(一日3時間×20日)。
冷静になって考えれば、そこまで危険なラインにはいません。
(今思えば、冷静になって考える方向が違うよって感じですが)

 


まだ教科書が読める、ちゃんと何が書いてあるか理解できる。
だから私は大丈夫。
そう言い聞かせながら、アレルギー症状が出てから1ヶ月ほどたったころでしょうか。
休職された先生の代役として、新しい先生が赴任されることになりました。

 


私が引き継いでいた授業クラスもその方が担当して下さることになり、20時退勤からも解放されました。
めでたしめでたし。

 


というわけにはいきませんでした。