羅小黒戦記マジメ論考 ーシャオヘイは一体何と戦っていたのか?ー
ねえ、信じられる?
フーシーの笑顔が見たいって叫んだ一週間後に公式から笑顔のフーシーが提供されたんだぜ?
何コレ夢? 信じれば願いは叶うんだね…!
やったねプ●ル!
(いや、●ペルにこんなセリフがあるのか全く存じませんが)
さて、冒頭からちょっと飛ばしました。
本日のテーマ、
シャオヘイは一体何と戦っていたのか?
です。
このテーマのインスピレーション元は、小説家・石田衣良さん主催のネットラジオ「大人の放課後ラジオ(おとラジ)」です。
今週配信された第60回「長寿革命を先導する『LIFE SPAN』を語り尽くす!!」
その中で読み上げられた質問の回答からです。
「小説は●からスタートする」
(実はアレ、私の質問です。
いや-、自分の質問が読まれるってすごく嬉しいですね!
ラジオのヘビーリスナーになる人の気持ちがよく分かった)
質問が読み上げられるのは有料配信部分(月額500円)なので、興味を持たれた方はぜひ!
(YouTubeメンバーシップとニコニコチャンネルで登録できます)
さて、テーマに戻ります。
シャオヘイは一体何と戦っていたのか?
その答えはシャオヘイが最終的に手に入れたものにあります。
ムゲン様のセリフ、
「お前の中に答えがあるだろう」
そして、シャオヘイが自分の意思で居場所を決めたこと。
誰かに言われたわけではなく、周囲に流されたわけでもない。
シャオヘイが自分の意思で、誰と一緒にいたいのか決めた。
つまり、シャオヘイが戦っていたのは、
「自分を無理やり強制(矯正)しようとするもの」です。
シャオヘイはいろいろなものを奪われてきた。
故郷の森、第二のふるさととなるはずだった離島。
そして、彼が持っていた力。
シャオヘイにとって大切だったものは、より強大な力によって根こそぎ奪われていきます。
シャオヘイの気持ちとは一切関係なく、彼を押しつぶし、踏みにじっていく。
世界はシャオヘイから奪うだけ奪っておいて、その上生き方まで提示してきます。
「妖精は館にいて、人間と共生するべきだ」
「人間を追い払い、妖精は自由になるべきだ」
シャオヘイの意思とは関係なく、奪い、生き方の正解まで押しつけてくる。
じゃあ、その「自分を無理やり強制(矯正)しようとするもの」に勝てばいい……わけではない
ここでキーになるのがフーシーです。
彼は拒んだ。
人間との共生を拒み、故郷の森を取り戻したいと願った。
しかし、彼の願いは多くの犠牲を必要とします。
誰かの願いが叶うころ あの子が泣いてるよ
みんなの願いは同時には叶わない
(宇多田ヒカル『誰かの願いが叶うころ』より)
世界は自分を矯正し、型にはめ、一つの生き方を強いてくる。
しかし、だからといって自分の意思を貫き通すことがベストだとは限らない。
願いを叶えることは尊い、すばらしいことだ。
でも、自分の願いが誰かの願いとかち合ってしまったら?
自分の願いが誰かを傷つけることにつながるとしたら?
なんの犠牲も生まない願いなんてないんだよプ●ル…!
(いい加減しつこいですね)
そう考えると、シャオヘイとフーシーは同じものと戦っていたのかしれない。
シャオヘイは勝ち取り、フーシーは……。
さて、フーシーの笑顔が嬉しくて午後10時にコンビニでケーキを買った(380キロカロリー)テンションで書いた本日の論考、この辺でしめたいと思います。
最後に、元宵節のはちゃめちゃに素敵なイラストを描いてくださったイラストレーターの方、
羅小黒戦記のスタッフさん方、
そしてMTJJ監督、本当にありがとうございました!
元宵節~♬ pic.twitter.com/RYiCwJD7UC
— 『羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ)』11/7全国公開 (@heicat_movie_jp) 2021年2月26日