今日を摘む

ハガキでは間に合わないときの手紙ばこ。

せんせいのなつやすみ。1日目

……仕事だけどな!

 

うちのクラスでは毎日の日記を宿題として課しています。
せっかくなので、私もやってみることにしました。
なるべくさぼらないようにがんばります。

 

〈なつやすみ一日目 7月21日〉

今日は一学期のことを振り返ってみました。
ちなみに、私は中学校で特別支援学級の担任をしています。
所持免許は国語です。
ぶっちゃけ、特別支援教育に関してはまったくのシロートです。

 

なぜ、特別支援教育のどシロートの私が特別支援学級の担任をしているのか?
ひとことで言うと、お上に任命されたからです。

 

自治体によって違うと思うのですが、私のところでは特別支援学級の担任の先生は、希望者の中から採用時に適当に選ばれる仕組みです。


教員採用試験の願書に「特別支援学級の担任を希望するか? 否か?」という項目があり、それにチェックをつけるのです。

 

もちろん、


「はい! ぜひやりたいです! 特別支援教育のことも勉強してます!!」


という人もいれば、


「そこまで特別支援教育について詳しいわけじゃないけど、別にやってもいいかな」


という人もいます。

 

私は後者でした。
合格発表を受けてから半年間、


「っしゃ! 念願の国語教諭になれたぜ! 古文も現代文もしっかり読み込んで、4月にそなえるぜ!!」


って勉強してたら、


特別支援学級の担任おねがいしまーす♪」


って電話がいきなり来たんですよね。

しかも3月。

 

「え!? そっち!??」

 

気合入れて勉強してただけに、電話を受けた直後はずっこけそうになりました。


……だって、もう3月だよ? あと数週間したら新学期はじまっちゃうよ!?
せめて、あと、一ヶ月早く知りたかっ……。
(公務員の人事の宿命上、仕方ないことではあるんですが…)

 

まあ、そんなこんなで私の特別支援教育生活はいきなり始まりました。


どシロートゆえの「確信が持てない」という不安と迷いにうんうんうなりつつ、当たってくだけろの精神でもって一学期は駆け抜けました。

 

大変なこともあるけれど、この世界はこの世界で気になることがどんどん出てきてすごく面白いです。
夏休みも子どもたちと本気で遊びながら(神経衰弱でボロ負けした)、特別支援教育について勉強していきたいと思います。


釣りも虫ずもうもダイビングで王冠探しもないけれど、せんせいも夏休みを楽しみます。